道路・自動車豆知識館

料金プール性

高速道路は、以下のような理由から料金プール制を採用して全国の各路線を一体のものとして建設・管理を行っています。

高速道路は全国的なネットワークを形成し、各路線の利用者に同質の高速交通サービスを提供するものです。各路線は全てを同時並行して建設するわけではないことから、建設時期の違いにより用地単価・工事単価などに差異があります。

仮に個別採算制を採用すると、早い時期に低いコストで建設された路線(先発路線)に比べ、後から建設された路線(後発路線)は建設が遅れたうえに高い料金となり、両者の間に不公平が生じることとなります。

高速道路利用者の負担の公平を欠くことのないよう、料金水準及び徴収期間に一貫性・一体性を持たせ、併せて借入金の償還を円滑に行うためには、一群の路線の収支を併合して計算する料金プール制が有効と言われています。

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